JACMO 一般社団法人日本民事紛争等和解仲介機構

JACMOの和解判断事例 令和4年(金消)第220501号

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過去の和解判断事例集

過去の和解事例判断集

令和4年(金消)第220501号

金銭消費貸借契約に関する返済方法和解事件

開廷期日:2022年05月10日

◎和解仲介申立の概要

■事件の概要

別紙当事者目録記載の当事者間における金銭消費貸借契約に基づく債権総額   万に関する返済を債務者●●●●が履行しないため、譲渡担保として債権者代表へ所有権移転した別紙物件目録記載の借地権付き建物(以下担保物件という)を売却してその債権を回収することについて債権者代表が通達したところ、債務者がその返済方法に関して、和解仲介を申し立てた事例

■請求の趣旨

 担保物件の用益を希望するので、買戻しを含めた債務額の返済方法について和解契約起草監修及び和解仲介交渉を申し立てる。


■請求の概要

債権者代表が担保物件を売却してその債権額の回収を行うと申し入れたが、申立人債務者は、担保物件への居住を希望し、これを債権額の分割返済により弁済し、且つ、買い戻したいので、分割返済のための和解合意書の制定を当会に申立て、共同債権者が当該和解合意書へ合意するよう、和解交渉を申し立てたもの。


◎結果

「和解」

◎和解裁定

 債務の通常返済方法では、これまでの債務者の返済行動の経緯を勘案すると、仮に分割返済を承諾したとしてもその履行の保障が不確定であるとの被申立人側の申し入れをうけ、この際、債権額を月額分割にて納付させるなら、当該額を、担保物件の賃料額として充当し、建物賃貸借を許諾する合意書を起案、制定し、債務者の居住用益を確保したいという意思を返済の担保としたほうが、分割返済の履行の保障に効果的であることを当会において提言し、当会の起案する別紙和解合意書に基づき双方合意を促したところ、和解に至った。
但し、被申立人は、担保物件共同賃借人として、債務者の父親を連座することを条件としたため、これを申立人が親族的道義的責任において連座させることを和解の条件とする。

令和4年(金消)第220501号
金銭消費貸借契約に関する返済方法和解事件
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